目尻切開の失敗例や原因・対策｜修正手術についても解説！

目尻切開は、目を大きく見せ、魅力的な印象を与える美容整形手術として人気があります。

特に、つり目を改善したい方やより優しい印象の目元を望む方に選ばれることが多い手術です。

しかし、期待通りの結果が得られなかったり、予期せぬトラブルが生じたりする失敗のリスクもゼロではありません。

本記事では、目尻切開における失敗例や後悔するケースを具体的に解説していきます。

また、失敗の原因や失敗を回避するためのポイント、さらには万が一失敗してしまった場合の対処法について、詳しく解説していきます。

この記事の執筆者

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目尻切開の失敗例

ここでは、実際に多く報告されている目尻切開の具体的な失敗例と、後悔に至る代表的なケースを詳しく見ていきましょう。

後戻りして効果が薄れる・元に戻ってしまう

目尻切開の効果が一時的なもので、数ヶ月から数年で元の状態に戻ってしまうケースもあります。

これは、皮膚の伸縮性や筋肉の動き、あるいは手術手技の問題により、切開した目尻の組織が元の位置に戻ろうとする生理現象が原因となることが多いです。

目尻の粘膜が露出し赤く不自然に見える

過度に目尻を切開しすぎた場合や皮膚の切除量が適切でなかった場合に、目尻の赤い粘膜部分が露出してしまうことがあります。

これにより、常に泣いているかのように、不自然で痛々しい印象を与えてしまうでしょう。

見た目の違和感だけでなく、乾燥や刺激に敏感になるなど、機能的な問題につながるケースもあります。

目尻の形が不自然になる

左右のバランスが崩れたり、目尻のカーブが不自然な角度になったりすることで、全体として違和感のある目元になることがあります。

例えば、目尻が下がりすぎて「たれ目」になりすぎたり、逆に上がりすぎて、きつすぎる印象になったりするケースです。

傷跡が目立つ・ケロイド状になる

体質的な問題や医師の縫合技術、術後のケアが不適切であった場合、傷跡が赤く盛り上がったり、白く目立つ線として残ったりすることがあります。

特にケロイド体質の方は注意が必要です。

ドライアイ・異物感・まばたき時の違和感が生じる

目尻の組織を操作することで、涙の循環に影響が出たり、まぶたの開閉メカニズムに変化が生じたりすることがあります。

これにより、慢性的なドライアイになったり、常に目に異物が入っているような不快感を感じたり、まばたきがスムーズに行えないといった機能的な問題が発生する可能性もあります。

目尻切開の失敗が起こる原因

ここでは、目尻切開の失敗につながりやすい具体的な原因について、詳しく解説していきます。

主な原因は以下の通りです。

医師の技術力や経験不足

目尻切開は、繊細な技術が求められる手術です。

経験の浅い医師や、目尻切開の手術件数が少ない医師の場合、患者の目の特性を見極めきれなかったり、適切な手術手技を選択できなかったりするリスクが高まります。

特に、目尻の皮膚や粘膜の適切な処理、組織の再配置、そして丁寧な縫合技術は、術後の仕上がりを大きく左右する要素です。

術前のカウンセリング不足やデザインの誤り

手術の成功は、医師と患者との間で、目指す目元のイメージが十分に共有されているかどうかにも影響されます。

カウンセリングが不十分であったり、患者の要望を正確に聞き取れていなかったりすると、医師が想定する仕上がりと患者が期待する仕上がりに大きな乖離が生じる可能性があります。

不適切な判断や適応の見誤り

例えば、もともと目尻にあまり皮膚の余裕がない方や、目の開きが十分でない方に無理な切開を行うと、効果が薄いだけでなく、粘膜露出やドライアイといったトラブルを引き起こしやすくなります。

医師が患者の目の構造（眼球の位置、まぶたのたるみ、蒙古襞の有無、皮膚の厚さや伸縮性など）を正確に評価し、目尻切開が本当に適しているかどうかの判断を誤った場合、失敗のリスクは高まります。

過度な切開による組織への過剰な負担

「とにかく目を大きくしたい」という患者の要望に応えようと、医師が過度に目尻を切開してしまうケースがあります。

しかし、目尻周辺の皮膚や粘膜、筋肉は非常にデリケートであり、過剰な切開は組織に大きな負担をかけます。

これにより、皮膚の血行不良、神経の損傷、瘢痕組織の過剰な形成、そして後戻りのリスクを高めてしまうのです。

術後の不適切なケアや自己判断による問題

手術自体が成功しても、術後のケアが適切に行われないと、傷の治りが悪くなったり、感染症を引き起こしたりする可能性があります。

医師の指示に従わず、自己判断で患部を触ったり、激しい運動をしたり、不適切なメイクをしたりすることは、傷跡の悪化や腫れの長期化につながります。

特に、飲酒や喫煙は血行に影響を与え、治癒を遅らせる要因となるため、注意が必要です。

目尻切開の失敗を回避するためのポイントとクリニック選び

目尻切開で理想の結果を得るためには、失敗のリスクを最小限に抑えるための適切な知識と準備が不可欠です。

信頼できるクリニックと経験豊富な医師を選ぶ

手術を任せる医師とクリニックの選択が重要です。

医師が目尻切開の専門的な知識と豊富な経験を持っているかは、手術の成功を左右します。

日本専門医機構認定の形成外科専門医は、解剖学にも長けており、一定の手術経験もあるため、形成外科専門医の資格を持つ医師を選ぶのが望ましいでしょう。

また、過去の症例写真を多数確認し、その医師の美的センスや技術レベルがご自身の理想と合致するかどうかを見極めることも大切です。

実際に施術を受けた患者の口コミや評判を参考にする

インターネット上の口コミサイトやSNS、美容医療の体験談などを参考に、実際にその医師やクリニックで施術を受けた患者の生の声を聞くことは有益です。

ただし、全ての情報が正しいとは限らないため、複数の情報源を比較検討し、客観的な視点を持つことが大切です。

十分な時間をかけた丁寧なカウンセリングを受ける

良いクリニックは、患者一人ひとりに十分な時間をかけ、丁寧なカウンセリングを行います。

患者の不安や疑問に真摯に耳を傾け、手術内容、期待できる効果、そしてリスクについて、納得がいくまで詳しく説明してくれる医師を選びましょう。

カウンセリング中に、医師が患者の目の状態を細かく診察し、具体的な手術方法やデザインについて提案してくれるかどうかも重要な判断基準です。

自身の目の特性や適応を正確に把握する

目尻切開は、全ての目のタイプに適しているわけではありません。

適応がないのに無理に手術を強行すると、満足のいく結果が得られないばかりか、不自然な仕上がりやトラブルの原因となる可能性があります。

術前・術後の正しいケアと注意点を守る

手術の成功は、医師の技術だけでなく、患者自身の術前・術後のケアにかかっています。

喫煙や飲酒の制限、特定の薬の服用中止など、術前の指示は厳守しましょう。

また、手術後には以下のようなことを守ることが大切です。

目尻切開で失敗してしまった場合の修正手術について

万が一、目尻切開で「失敗した」と感じた場合でも、修正手術によって改善が期待できるケースがあります。

ここでは、目尻切開の修正手術に関して、以下のそれぞれについて詳しく解説していきます。

修正手術を検討すべき時期とタイミング

修正手術を検討する最適な時期は、初回手術後の腫れや傷が完全に落ち着き、組織の状態が安定してからとされています。

一般的には、初回手術から少なくとも6ヶ月、場合によっては1年以上待つことが推奨されます。

組織が十分に成熟していない段階で修正手術を行うと、かえって状態が悪化したり、新たな合併症を引き起こしたりするリスクが高まります。

修正手術の難易度とリスク

修正手術は、初回手術よりも難易度が高いとされています。

すでに組織が切開され、瘢痕が形成されており、正常な組織と瘢痕組織を見分けることが難しく、解剖学的な構造も変化しているからです。

これにより、手術時間が長くなったり、出血量が増えたりするリスクがあります。

また、神経損傷や感染症、さらなる瘢痕形成といった合併症のリスクも高まるため、担当する医師にはより高度な技術と経験が求められます。

再度の失敗を避けるための医師の選び方

修正手術は、対応が難しいケースも少なくありません。

そのため、修正手術の経験が豊富な医師を選ぶことが重要です。

修正手術の症例が豊富にあるか、複雑なケースにも対応できる技術があるかどうかを確認しましょう。

また、何より患者の精神的な負担を理解し、丁寧なカウンセリングを行ってくれるかを見極める必要があります。

L’amour clinic Tokyoの目尻切開の症例

ここでは、当院の目尻切開の症例を紹介していきます。

その他の症例については、下記のページに掲載していますので、参考にしてみてください。

目尻切開の失敗に関するよくある質問

ここでは、目尻切開の失敗に関するよくある質問に回答していきます。

よくある質問は以下の通りです。

目尻切開は危ないですか？

目尻切開は外科手術であるため、他の外科手術と同様に一定のリスクはあります。

解剖学的な限界を超えて過度に切開した場合には、ドライアイや目尻の粘膜が露出して不自然に見えるといった問題が起こる可能性はあります。

ただ、経験豊富な医師が解剖学に基づいて適切な適応判断と手術を行うことで、危険性は低減できると言えるでしょう。

目尻切開は後戻りしやすいですか？

目尻切開は、後戻りしてしまう可能性はあります。

これは手術の失敗ではなく、傷が治癒する過程で生じる生体反応が原因です。

主な原因は、傷跡が硬く縮む「瘢痕拘縮（はんこんこうしゅく）」と、切開した皮膚同士が再びくっついてしまう「再癒着」です。

しかしながら、適切な術式を選択することで、後戻りのリスクを抑えることも期待できます。

皮膚に複雑な切れ込みを入れて、組織を入れ替えるように縫合する「W法」の術式の場合、傷が収縮しようとする力を分散させ、後戻りを抑制する効果があるとされています。

目尻切開をした方がいい人は？

目尻切開は、皮膚に隠れている白目を露出させて目の横幅を広げるものであるため、元々隠れている白目の量が少ない方は、効果を実感しにくい傾向にあります。

「目の横幅を広げたい」「つり目を和らげて優しい印象にしたい」「あるいは目の間の距離が近く目頭切開が難しい」といった方に推奨される手術です。

【まとめ】目尻切開の失敗例と原因・対策

目尻切開は、目を大きく見せる効果的な美容整形ですが、失敗しないためには、そのリスクと適切な対策を深く理解することが不可欠です。

まず、経験豊富で信頼できる医師とクリニックを選び、医師の専門性や実績、症例写真をしっかりと確認することが重要です。

また、自身の目の構造や状態が手術に適しているかを正確に把握し、無理な要求は避けましょう。

万が一、目尻切開で「失敗した」と感じた場合でも、修正手術によって改善が期待できます。

しかし、修正手術は初回手術よりも難易度が高く、専門的な知識と技術を持つ医師を選ぶことが重要なため、注意しておきましょう。

なお、当院では、目尻切開のモニターも募集していますので、まずは一度ご相談ください。